入試問題傾向と対策
2024年度の大阪大学の前期個別試験の国語(人間科学部・外国語学部・法学部・経済学部)についてお伝えいたします。
まず、基本情報ですが、大阪大学の国語は、制限時間は90分、配点は150点です。ただし、文学部は国語の試験内容が異なります。大問一は現代文評論、大問二も現代評論文、大問三は古文と、大問三題構成となっています。ただし、大問二は小説の年もあります。
大阪大学の国語の試験問題の特徴としては、
①記述量が多い
②現代文は傾向が変わりやすい
③時間配分が重要
の3点となります。
具体的に、入試問題を見てみましょう。
①について、大問一では問三が傍線部の説明問題で130字以内の記述問題、問四は本文全体を踏まえた200字以上250字以内の記述問題です。大問二では問二が傍線部の理由を答える80字以内の説明問題で、問三・問四・問五は本文を踏まえた傍線部の説明問題で、問三は200字以内、問四は140字以内、問五は100字以内の記述問題です。大問三では問一は現代語訳問題、問二は傍線部の説明問題、問三は和歌の現代語訳問題、問四は本文全体を踏まえた説明問題となっており、しっかりと個別試験の国語に向けて、記述問題の対策を行う必要があります。
②については、2024年度は大問一と大問二ともに評論文でしたが、年によっては、大問二で小説が出題されている年もあります。よって、偏りなく幅広いジャンルの文章に取り組んでおく必要があります。
特に、科学・政治・思想・言語についての評論文は頻繁に出題されます。
ちなみに、大問一は、黄錦樹が華語による創作活動を続ける際の葛藤について論じた文章、大問二は、人間の誕生という現象との関係から政治という営みや全体主義を位置づけ、現代の少子化対策や、誕生について私たちがどう向き合うべきかを論じた文章となっていました。
③は、試験時間が90分と短めなので、しっかりと解き終われるよう、記述量の多い大問一と大問二は35分以内、大問三は20分以内のように時間を決めて解くように心掛けましょう。
具体的に大阪大学の国語対策勉強方法についてです。
まず、大問一と大問二の現代文ですが、 文章の読みづらさはあまり感じませんが、記述問題が多いため、本文の文意を正確に読み解き、説明問題で記述する力を鍛える必要があります。
また、本文を踏まえた要約問題も出題されます。
そのため、優れた記述力・要約力が必要です。
それらを鍛えることを意識して、過去問を3年分は必ず解きましょう。また、自学・自習を行う場合は、要約問題・記述問題のある問題集を選ぶことをおすすめします。
続いて、大問三の古文ですが、大問三の問一では、主語を明示して現代語訳すること、問三では現人神が誰なのか明記することが求められており、普段古文を読む際も、主語をしっかりと追って読んでいくとよいでしょう。古文における主語の判別は非常に難度が高いものが多く、感覚でやるのではなく文法の根拠がしっかりした解き方をするのが望ましいです。
例えば、「を、に、ば」が来たあとは主語が変わりやすいが、「感情語+ば」では、主語は変わらない、など詳細にわたる知識は必要となります。
また、和歌に関する問題が本大学では頻出します。そのため、和歌の基礎知識の勉強は必須になります。修辞はもちろん、和歌の解釈をしっかりと行えるようになりましょう。
