東海中学入試問題 国語における特徴的な選択肢問題【愛知県日進市香久山の国語・化学専門個別指導塾】
東海中学を受験するみなさんへ
少しでも受験生の助けになれば、と思いちょっとしたつぶやきです。
東海中学の入試問題には、特徴的な選択肢問題があります。
例えば2019年の物語文における選択肢問題です。
東海中学生が本文についてあれこれとディスカッションするものを選択肢にした問題です。
問題は割愛しますが、
本文では、思ったよりも好成績だったピアノコンクールの結果に納得している娘に対し、母親はプレッシャーをどんどんかけようとしてきます。それに対し、父親は娘に対し一定の理解を示すようなシーンがあります。
これに関する選択肢問題が非常に東海中学らしいな、と思うのです。
一般的に考えれば、母親に対するネガティブな感情と父親に対するポジティブな感情が謳われている選択肢を選ぶのがよいように見えますが、ここにいかにも東海中学らしいエッセンスが包み込まれています。
実は、この選択肢問題の解答は、母親に対してポジティブ、父親に対してネガティブな感情を謳ったものなのです。
一体どういうことでしょうか。
それは、本文をよく読むと、一見娘に対し一定の理解を示しているようなセリフが「いかにもまともに聞こえる」だけで、実はまったく娘のことを理解していなかったことが分かるのです。
本文をちゃんと読んでいる子は特に悩まず解けますが、「思い込み」で読んだり、解いたりする癖のある子は要注意です。
これは、世間一般にありがちなイメージの「子どもを追い詰める母と子どもに理解を示す父」の構図であり、さらりと読むと気が付きにくいものです。でも、実際のところは、子どものことを分かってはいるけれど、さまざまなプレッシャーや焦りによって子どもを知らず知らずに追い詰めてしまう母と、子どもをよく見ていない無関心な父とのやりとりです。
一般的に考えるとこうだよね、という思い込みに「本当にそうなのか?」と疑問を持てるかどうかを問う問題です。
東海中学にはこのような問題提起がままあります。
例えば、入試問題の本文でもそのような文章が過去に出題されました。
いわゆるステレオタイプと言われる、「世間一般的にはこうだよね」という考え方についての内容で、外科医は男性、という一般的な思い込みを覆す女性医師の話題でした。
一般常識を疑う力、ただの自己主張ではなく、一方的な意見に惑わされない真贋を見極める力を持った子どもに入学してほしいという、多様性を重んじる学校側の強い思惑が見て取れます。
そこを逆手にとる過去問対策だってあります。
どうしても迷う問題はあります。
過去問を解くときにそういう視点を持って当たると状況が打破できるかもしれません。
