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高学年から成績が下がり始める?国語力が弱いと起こるさまざまな弊害【愛知県日進市香久山の国語専門個別指導塾】

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みなさん、こんにちは。修英塾の日進校です。

なんだかショッキングな題名ですみません…。

今回は、日頃から多くのお子様や保護者様と接する中で、特にご相談をいただくことが多い「学年が上がるにつれて生じる勉強の行き詰まり」について、少し深く掘り下げて書いてみたいと思います。

少し長い文章になりますが、お子様のこれからの学習の進め方において、非常に大切なお話になりますので、ぜひ最後までお読みいただければ幸いです。

このような「学習の悩み」に心当たりはありませんか?

塾を運営していると、学年ごとにさまざまな学習相談が寄せられます。その中でも、特に多くの方が直面されている具体的なお悩みをいくつかご紹介します。


【小学生の保護者様からのご相談】
「公文で高校内容まで先取りして計算をやっていたはずなのに、小学4年生の後半くらいから、算数の文章題になると急に点数が落ち始めてしまって……」
「学校の小テストや単元ごとのカラーテストでは、いつも100点や90点以上を取ってくるのに、塾の公開模試や実力テストになると、見たこともない問題に手が出ず、点数が全く取れなくなってしまいます」


【中学生の保護者様からのご相談】
「中学生になってから、定期テストの前には学校のワークを3回も5回も繰り返し解き直して、暗記できるくらい勉強しているはずなんです。それなのに、模試の初見問題や理数系の応用問題になると、どうしても手も足も出なくなって、偏差値が下がり続けているんです……。勉強時間は増えているはずなのに、どうして結果に結びつかないのでしょうか」


【高校生の保護者様からのご相談】
「理系志望の高校生で、数学や理科の計算自体は得意なのですが、原理原則から応用していくことができず、共通テストの模擬試験になると、初見の問題を見て解き方が思いつかずなんとか思いついたとしても時間の制約で最後まで解ききることができません。」

このようなお悩みは、決して特殊なケースではありません。むしろ、非常に多くのお子様がどこかのタイミングで直面する、普遍的な壁だと言えます。

実は、多くのお子様を見てきて、様々なデータを取ってきた私なりに、確信をもって言えることがあります。
それは、高学年から徐々に成績が下がり始めてしまったり、学年が上がるごとに勉強の手応えを失っていったりするお子様には、ある共通の背景があることが多い、ということです。

それは、「国語力(基礎的な読解力・識字力)の不足」が、他の教科の学習の足を引っ張ってしまっている、という事実です。

「算数や数学、理科の成績が下がっているのに、原因が国語力にあるの?」と、不思議に思われるかもしれませんね。しかし、すべての教科の教科書や問題文は、当然ながら「日本語」で書かれています。
この日本語の土台が揺らいでいると、どれだけ他教科の知識を詰め込もうとしても、どこかで必ず限界がやってきてしまうのです。
実際に、国立情報学研究所教授および一般社団法人教育のための科学研究所代表理事・所長を務める日本の数学者・教育工学者で、人工知能(AI)の技術的限界や、AI時代を生き抜くために必要な「読解力」の研究・啓蒙活動で広く知られている新井紀子氏も同様のことを言っています。
実際に彼女は、真面目で国語以外はとても優秀な中学2年生女生徒の成績データを見て、「この子は中3になって成績が下降しはじめやがて頭打ちになる」という予想を言い、学校の教師は否定したが、1年後本当に成績が急下降し始めたことが新井氏の著書でも紹介されていました。そのような予想をした理由は国語力の不足だったそうです。


実際に小学校、中学校、高校の各段階で、国語力の不足がどのように他の教科へ悪影響を及ぼしていくのか、その具体的なメカニズムを詳しく見ていきましょう。
 

小学校で起こること:「小5の壁」と公式の丸暗記

まず、小学校高学年で起こる現象についてです。

小学3年生くらいまでは、算数における賢さの基準といえば、「理屈を知らなくてもできる単純計算を、いかに人より速く、正確に解くか」であることがほとんどです。そのため、計算の反復練習をたくさんこなしてきたお子様は、テストで常に高得点を維持することができます。

しかし、小学4年生の後半から5年生にかけて、いわゆる「小5の壁」と呼ばれる大きな転換期がやってきます。

算数では、これまでの単純な数字の計算から、「割合」「速さ」「図形の性質」といった、抽象的な概念を扱う文章題が急激に増えていきます。また、「AだからB」といった単純ではあるものの、論理的に順序立てて考える必要のある問題も出てきます。

この段階に入ったとき、国語力が不足しているお子様の脳内では、以下のような現象が起こり始めます。

 

問題文や計算式が表している状況を、正しく言語化できず頭の中でイメージできない

文章題を読んだときに、その問題が「全体の中でどの部分を指しているのか」「数量がどのように変化したのか」という状況を、言葉を使って整理し、頭の中で映像や図に置き換えることができません。
問題文の日本語の表面だけをなぞってしまい、状況が全くイメージできないため、「どの数字とどの数字を、どう計算すればいいのか」が分からなくなってしまうのです。

 

計算を言語化して理解しておらず、応用がきかないことで公式などが丸暗記になってしまう

なぜその計算式が成り立つのかという理屈(理由)を、自分の言葉で説明(言語化)して理解していません。そのため、応用がきかなくなり、「はじき(速さ・時間・距離)」や「割合の公式」などを、ただの記号として丸暗記することになってしまいます。
いわゆる、「この問題は、こう解けばいい」の覚え方ですね。

公式を丸暗記しているだけなので、問題のひねりや条件が少し変わっただけで、どの公式を当てはめればいいのかが判断できなくなります。

言語化をして理解をしていないため、AだからB、したがってCのように段階を踏んで応用をすることができないという現象が始まります。複数の条件を組み合わせて論理的に答えを導く問題に出会ったとき、一歩目から思考が停止してしまうのです。この小4、小5のタイミングで「文章題が全く解けない」という形で一気に表面化してくるのです。

それまでの「計算の速さ」というアドバンテージ貯金が底をつき、急に算数が苦手科目に変わってしまうのは、こうした背景があるからなのです。

 

中学校で起こること:初見問題・理数系での「ワーク暗記」の限界

次に、中学校に進学してから起こる現象についてです。

中学生になると、定期テストの範囲が明確になり、学校から配られるワーク(問題集)の量も増えます。真面目で努力家なお子様ほど、テスト前にはそのワークを3回も5回も繰り返し解き直し、問題と答えを暗記する勢いで猛勉強を重ねます。その結果、学校の定期テスト(ワークと酷似した問題が出やすいテスト)では、ある程度の高得点を維持できることがあります。

しかし、一歩外に出て、実力テストや模擬試験、あるいは高校入試の過去問といった「初見の問題」に対峙したとき、これまでの暗記が通用しなくなります。特に、数学や理科の応用問題、新傾向の思考力を問う問題において解ききれず、偏差値が下がり続けるという事態が発生するのです。

国語力が弱い状態のまま中学校の学習を進めると、以下のような悪循環に陥ります。

 

日本語の構造や論理関係が掴めていない

中学校の数学や理科では、問題文が数行にわたり、複数の条件や実験のプロセスが複雑に記述されるようになります。国語力(特に主語と述語の関係、修飾語の係り受け、指示語の指す内容、主題の因果関係など)が正確に掴めていないと、問題文を読んでいる途中で「何を前提としていて、何を求められているのか」の迷子になってしまいます。

 

「解法の暗記」に頼るため、パターンから外れると手も足も出ない

ワークを何度も繰り返す勉強法自体は悪くありませんが、国語力が不足している子は、解説に書かれている「論理の筋道」を日本語として深く理解することが苦手です。その結果、解説に書いてある解き方の手順そのものを「パターン」として暗記しようとします。

しかし、模試などの初見問題では、そのパターンをそのまま適用できないように問題が作られています。文章の中から必要な条件を抽出し、自分で論理を組み立て直さなければならないため、問題文の日本語の構造を正しく読み解けないお子様は、解法の引き出しを開けることすらできず、手も足も出なくなってしまうのです。

「勉強時間はこれだけ確保しているのに、模試の偏差値が上がらない」という悩みの本質は、勉強量が足りないのではなく、問題文を正確に読み解くための「読解の土台」が不足していることにあるケースが非常に多いのです。

 

高校生で起こること:共通テスト理系科目における「長文化」への敗北

さらに学年が進み、高校生、そして大学受験の段階になると、この国語力の差はよりいっそう残酷な形で現れます。

近年の大学入学共通テストにおける大きなトレンドとして、「全教科にわたる問題文の圧倒的な長文化」が挙げられます。これは国語や英語といった文系科目だけでなく、数学や物理、化学、生物、さらには公共や歴史といったすべての科目に共通する特徴です。

理系を志望し、数学の計算能力や理科の知識体系を十分に持っているはずの高校生であっても、国語力が不足していると、次のような致命的な弊害が起こります。

 

会話文や資料を組み合わせた複雑な設定を読み解けない

現在の共通テストでは、単に公式を使って計算させる問題はほとんど出題されません。「太郎さんと花子さんの会話」から始まり、複数の実験データやグラフ、対比される複数の仮説テキストを読み込ませた上で、状況を整理して立式させるような問題が主流となっています。

ここで求められるのは、純粋な数学や理科の力というよりも、膨大なテキストから必要な情報を瞬時に仕分け、構造化して理解する「高度な読解力」そのものです。国語力が低いと、問題文の設定を理解するだけで膨大な時間を浪費してしまいます。

 

そもそも時間内に解ききれない

一問一問をじっくり時間をかければ解ける実力があったとしても、共通テストの限られた制限時間内では、文章を読むスピードと正確性が生死を分けます。一度読んだだけでは頭に入らず、同じ行を何度も読み返してしまったり、条件の読み違い(凡ミスに見える読解ミス)で最初から計算をやり直したりしているうちに、あっという間にタイムアップを迎えてしまいます。

理系だから国語は関係ない、数学ができればいい、というのは今の受験制度においては完全に誤りです。むしろ、高い理系センスを持っている生徒ほど、それを発揮するための「防波堤」であり「前提条件」でもある国語力がないために、入試本番で涙をのむ結果になってしまうのです。

だから国語の力を早くつけることが根本の解決策なのです。

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